★伝統文化の危機★
地域を受け継ぐ若者が都会(まち)へ去り、山村の集落は疲弊し、
古くから受け継がれた文化や歴史の伝承が難しくなっています
隣町、父の実家の佐久間・今田地区(農業法人の茶園がある場所)では、
この夏・・・
昔から行なわれてきた、お盆の精霊送りの行事がとりやめられました
また、ここには寛政の頃、今から200年以上も前からに伝えられた
伝統芸能文化「今田・花の舞」という古い花祭の形が残っているのですが
子供が集落からいなくなり、この花祭りも存続の危機を迎えています
集落にとっては、やむを得ない苦渋の選択なのですが
民俗学の立場から言えば
(この地域・三河、遠州,南信州にかけては、日本民族文化の宝庫といわれています)
日本有数の価値ある、貴重なる財産を失っていくことになるのです
1300年に及ぶ国の重要指定無形文化財の西浦田楽にしても
世襲制のうえ、その継承に苦慮している・・・
いま、きっとこの地のみならず
日本のいたるところで、同じ状況が起きているのだと思います
伝統文化や歴史の価値は、いくら金を積まれても取り戻せるものではありません
環境の価値と同じく、この国固有の文化価値が山村にはあるのです
みなが気づかない間にも、またひとつ文化が消えていきます
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