★秋葉古道をあるく★

水窪

2008年07月01日 07:44

   静岡新聞『古道をあるく』に、水窪最北端の部落が紹介されています

   もう長野との県境に遠木沢集落があります



   元水窪町議の滝沢さんは、地元霜月の祭の太夫を長くつとめています

   草木の霜月祭は、天竜川に沿う三信遠(三河・信濃・遠江)地域に伝わる

   霜月神楽として東栄の花祭、坂部の九月祭などとともに世に知られています
  

   霜月神楽は、新年を迎えるにあたり魂の復活を図る霜月に行われる湯立神楽で

   神前の大釜の煮えたぎった湯を、

   巫女や神人が笹や幣ではねあげ、神懸りして神託をのべる湯立神事に、

   神々の面をつけ歌と舞をおこなう神楽が加えられたものです



   しかし、ここの氏子も10戸余と減り

   伝統の行事も過疎化により存続の危機にあるようです

   三河・信濃・遠江国境の天竜川中流域は

   三信遠(近年は三遠南信が一般的ですが)とも呼ばれ民俗芸能の宝庫であり、

   湯立神楽、田楽、田遊びなどの民俗芸能も多く伝承されています




   また、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」は、この神楽が影響を与えたとしています

   長野県下伊那郡天龍村に伝わる霜月神楽や旧南信濃村に伝わる遠山の霜月祭

   佐久間の花祭りといった

  〝釜で湯を沸かして、掛けて踊る〟という神様の湯治の場を表した湯立神楽が、

   神々が湯治に訪れるお湯屋のアイデアとなったといわれています

関連記事